天穏　生もと純米酒　2火　1.8L

滋味深く　心に余韻を　届けたい

当店でも人気の天穏生もとのBY5Rバージョン。

ほどよい奥行き、そして軽快な旨みからのキレ。まだ若さも感じる余韻のわずかな苦み。

冷やから常温、もちろんお燗にしても抜群に映えるタイプなオールマイティー酒。

杜氏よりコメント

◎生酛純米酒　タンク貯蔵２火　１４．５％　

麹：五百万石６０％　掛：つや姫６０％　酵母無添加

とても出来の良い酒です。ほぼ天雲です。欠品中の天雲復活までまだ時間がかかることと、２火の特定酒がないのでリリーフ役として出荷します。違うのは米品種とそれにともなう香味の違いで酒質のレベルは天雲と何ら変わらないクオリティで、リリーフどころかポジションを奪うレベルです。

内容的にはこれが天雲でも良いだろうと悩みましたが、夏の楽しみが減るので生酛２火としてリリースします。今後は完全な天然醸造の生酛を多く造ることは難しくなってくるので、現在リリースしている完全天然醸造の生酛１火や生酛にごりと共に貴重なお酒になってくるでしょう。

基本は天雲と同様に、口中の香味よりも後半の含み香や３日麹の旨味が伸びていくようなお酒で、加水率もそのように調整しています。早生品種の米を使っているので、雄町ほど口中の味の強さはなく、淡さのあった１年目の天雲に近い感覚です。燗酒はもちろん近年の天雲よりも冷〜常温の適性が高く、かなり万能酒なのではないでしょうか。

今回、スポット的に詰めたので１０００本程度です。需要があれば追加で瓶詰めする原酒の余裕がありますし、小島的にツボっている酒なので多量に詰めて取っておきたいです。先行して瓶詰めして置いておくと在庫的に言われそうなので、たくさんご注文いただけると幸いです。このお酒はこの世に多く残しておいたほうが良いです。

香り：柔らかく穏やかな香り、甘い米麹の香り、綿菓子の香り、少しイソアミル(バナナ)、少し藁の香り

味：綺麗でシャープなのに柔らかい、酸や苦みはほどほど、水の味、味としての特徴は強くない。空気を含むと柔らかな米麹の旨味と吟味と薫香、そして余韻が長く飲むごとに心地良い。とても飲める酒、常温でも温かい味で、冷酒の爽やかさもある。強くないのに全てがそこにあるようなとても包容力のある頼もしい酒。若くてまっすぐな意志をもったジブリの男の子のような酒。開栓後抜群の酒。

「天穏(てんおん)」

醸造元の板倉酒造は明治4年の創業。 天穏という酒名は大正５年に当家宗門である日蓮宗本山要法寺管主坂本御前より仏典の無窮天穏という言葉から命名されました。 無窮天穏とは、天が穏やかであれば窮する(困る)ことは無い、世界とその未来が平和であることを願う言葉です。

出雲の御神酒

日本酒は自然や神、ご先祖様からの授かりものであるお米に対して、豊穣と感謝の祈りを捧げるために造られるものです。人々の祈りが込められたそのお酒は「御神酒(おみき)」と呼ばれ日本人が自然や神に対して捧げる最上の御供物とされてきました。私たちは御神酒こそが天穏・無窮天穏の目指す姿であると考えます。天穏・無窮天穏は、清らかで優しい穏やかな酒質を追求し、飲む人の心を穏やかにするような御神酒を造りたいと思います。私たち日本人の大切な行事において、その土地の風土と歴史が注がれた出雲の御神酒、天穏をお使いいただければと思います。